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2008年07月19日

この一冊!その2

こんにちは、お久しぶりです。
天神城戸クリニックの城戸です。

また「この一冊!」です。
前回は、かなり古い本でしたが、今回は、昨年の本です。

「生物と無生物のあいだ 
      生命とは何か?」

     (福岡伸一著 講談社現代新書)

ベストセラーの本ですので、皆さん本屋さんで平積みしていた
ものを見かけたことでしょう。
私は、あまりベストセラーは読まないのですが、
著者の福岡氏が雑誌での対談で、
機能性食品は、すなわち「気のせい食品」。」
「毎日マグロを食べ続けてもマグロ人間にならないように、
 フカヒレなど鮫のコラーゲンなどを食べても、
 軟骨や体が丈夫になる訳ではない。」
という発言をみて、読んでみました。

読んでみて、
「なるほど読みやすく、ベストセラーになるわけだ。」と
思いました。

本文は、野口英世を筆頭に20世紀の生物学の進歩の解説を
福岡氏自身の経歴を織り交ぜながら解説し、
福岡氏自身が「生命とは何か?」という問題を
自問自答してゆく構成になっています。

日本でこれだけ有名な野口英世氏が海外では評価されていない
理由や生物学上のエポックメーキングなテクニックを
紹介しながら、生物学の知識が少ない方にも、
なぜマグロ人間にならないのか?」という
解説をなされています。

実際に読んでみて、私自身が大学院で胃がんのガン遺伝子の研究を
している時(1990年頃)に、実際に使用していたPCR
(目的の遺伝子を増やす技術)や遺伝子の解析方法が
紹介されていて興味深く読むことができました。

しかし、それらの技術に触れたことがない方が
大部分でしょうから、この辺をどの程度紹介するかによって、
本の読みにくさが決まってくるのでしょう。
あまり難しいことを書いても、
多くの方に生物学を分かっていただくという、
この本の趣旨からはずれることになりますね。

ベストセラーの本ですので、近くに読まれた方も多いと思います。
借りて読まれてはいかがでしょうか?

対談で福岡氏が言われていたことの意味が分かると思います。  


Posted by 城戸クリニック at 19:46Comments(2)